
経済活動が、人間による人間のための営みである以上、誰かを傷つけてはならない。目指すべきは、〝弱肉強食〟〝自己責任〟ではなく、全ての人に優しく、人を幸せにする経済だ。金融政策、財政出動、グローバル経済など、一見小難しいように思われがちな経済問題や時事ニュースも、人間らしい言葉と視点でわかりやすく語る。
目次や構成
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[目次]
- はじめに
- 一章 人に優しく、人を尊び、人を幸せにする経済
- エコノミストの腕と声(→試し読みあり。PDFページをご覧ください)
- 気になる戦略待望論
- 同類志向の怖がり男性経営者たち
- 富は分配して初めて富なり
- 我が身をほろぼす近隣窮乏化
- リッチスタンはなんの国?
- 税金を取る時は酔っ払いに気を付けて
- 成長幻想はもうやめよう
- 成長経済と成熟経済はどう違う?
- 経済は矩を踰えず
- 経済合理性の不合理を正そう
- 部分と全体、全体と全員
- 財布は中身が勝負、膨らみ過ぎにはご用心
- トシコさんって誰?
- オリンピアンになりたい
- 二章 経済ニュースを読み解く
- <国内経済編>
- 「30年で2000万円問題」に関する立腹度ランキング
- フリーランスでキャッシュレス
- 自分に関係なさそうで実は関係大ありなこと
- 人は人手のみにあらず
- IRに咲く花々には、どうも毒々しさを感じてしまう
- 「電子」対「物理」、現金はどっちがいいか
- 現行の「寿限無」的金融緩和はややこしすぎる
- 教育は生産性向上術にあらず
- 一億総忍者化時代?
- とおりゃんせ男に出口なし
- 政府の働き方改革は、「働く方々」のための改革ではない
- 今、窒息死が怖い日本経済
- 企てが企みに変わる時
- 「人づくり革命」を目論む人はどんな人?
- 目指すはケアリングシェア社会
- 残業は月100時間“以下”か“未満”か 安倍首相の危険は大岡裁き
- 気になるベーシックインカム
- 潜在成長率のパワーアップは必要ない
- 数字が語る恐るべき現実
- 物価にみる青汁とアイロンの関係
- <国際経済編>
- 「破グローバル化」に打ち勝つのはきっと「魂」
- リーマン・ショックの陰に「メイド・イン・ジャパン」
- 我々が心配すべきは「羊飼い」たちの沈黙なのでは
- 日本の安倍政権とEU幹部たちがやっていることは、形を変えた報復合戦だ
- 21世紀の「わがままな大男」への提案
- 2人の浦島太郎さんはグローバル時代がわかっていない
- 日米首脳には無縁だろうが、たまには命を懸けた攻防が見たい
- 資本に価値吸い取られる“21世紀の労働”を救え
- 似て大いに非なる「互恵」と「相互」
- 「働き方改革」にみるアシモフとマルクスの先見
- タイプ別にみた妖怪図鑑
- 社会保障は人権の本丸
- どっちがナンバーワン?日本と中国
- 三章 まともな民主主義を取り戻せ
- 選挙で選ばれた者たちの役割
- 法案の国会通過を急ぐ政府・与党にギラギラ感を感じる
- 欧州人たちには、もう一息深い英知に基づく解を見いだしてもらいたい
- いまや、記録が記憶に調子を合わせるという現象が起きている
- 多党化した野党には、大いに巧みに共闘してほしい
- 平成の大改竄、問題は勘定奉行か殿様か
- 真ん中から突き落とされた人々の恨みつらみが、真ん中的な政治に逆襲
- マスコミは“巫女さん”になっていないか
- ご都合主義選挙の攻略法
- 言葉の意味が変わる時
- ポスト・ホントと偽ポピュリズムが出会う時
- 政治の“見える手”による経済殺し
- 新しい市民主義の夜明け
著者情報
浜矩子
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。エコノミスト。 75年三菱総合研究所入社後、同所初代英国駐在員事務所所長、同社政策・経済研究センター主席研究員などを経て、2002年から同志社大学大学院ビジネス研究科専門職学位課程教授。著書に、『「通貨」の正体』(2019年、集英社新書)、『ついに始まった日本経済「崩壊」』(2018年、SB新書)、『「ポスト真実」の世界をどう生きるか』(共著、2018年、新日本出版社)、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義』(2016年、集英社)など多数。

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2019年8月