
9歳のときに広島の爆心地で被爆。家族を失い、助けてくれた人について韓国に渡ると朝鮮戦争に遭遇。24歳までを彼の地で過ごした友田典弘(つねひろ)氏の貴重な体験を伝える。一瞬で何もかもが破壊された爆心地で何を見たのか。空腹や寒さと闘う戦災孤児の大変さ。日本人が知っているようで知らない、朝鮮戦争の実体験と優しい韓国の人々。
著者情報
吾郷修司
1967年1月生まれ。岡山大学教育学部卒業後、岡山県北の中学校・小学校に教員として勤務。現在、岡山県教職員組合執行委員(専従役員)。戦争体験者などに直接取材し、脚本を執筆。学習発表会での演劇のほか、地域の方を招いた演劇公演なども主催。著書に演劇教育の経験からまとめた『「いのち」と「平和」の演劇をつくる』(2018年、七つ森書館)がある。

原爆と朝鮮戦争を生き延びた孤児
定価1,980円
(本体1,800円)
2019年10月