
死と生がつながる 星がつむぐいのちを想う物語
すべての人に星空を 「病院がプラネタリウム」の風景
髙橋真理子=著
人と星をつなぐ仕事を続ける著者は、「目の見えない人、聞こえない人」も楽しめるプラネタリウムから、やがて「宇宙と福祉や医療をつなげる」取り組みへと踏み出す。その歩みはひたすら人との出会い。初めて星空に出逢った子どもたち、親たちに湧く力。逝ったいのちを深く想い生きる力に。星空を届けるなか生まれた物語たち。
目次や構成
<目次>
- プロローグ
- 1 一緒に見上げる星空
- 2 「病院がプラネタリウム」が生まれるまで
- 3 高度医療の現場に自然を──NICUにて
- 4 輝く小さな星──ひなたちゃんのこと
- 5 仲間とともに──星つむぎの村という場で
- 6 若い力に励まされて
- 7 つながるいのち──再び若い力
- 8 ありのままの自分であること──藤田一家のこと
- 9 おわりははじまり──フライングプラネタリウム
- 10 星つむぎの歌に導かれて
- 11 かけがえのない仲間とおうちで星を見る
- 12 星との対話
- エピローグ
- <書評掲載>
- 北海道新聞2020年10月18日付
- 天文ガイド2020年10月号
- 全国商工新聞2020年10月19日付
著者情報
髙橋真理子
1970年、埼玉県出身。山梨県在住。宙先案内人。北海道大学理学部、名古屋大学大学院で、オーロラ研究を行う。97年から山梨県立科学館天文担当として、プラネタリウム番組制作、解説、全国に広がった「星つむぎの歌」の企画、市民グループ「星の語り部」活動など、人びとが主体的に参加できる活動を展開。2013年に独立し、出張プラネタリウムや宇宙と音楽を融合させた公演などを、学校や病院など様々な場所に届けている。現在、星空工房アルリシャ代表、星つむぎの村共同代表、日本大学芸術学部・山梨県立大学・帝京科学大学非常勤講師。2008年人間力大賞・文部科学大臣賞、2013年日本博物館協会活動奨励賞など受賞。共訳書に『星空散歩ができる本 北半球版』『星空散歩ができる本 南半球版(2002年、恒星社厚生閣)など、雑誌への執筆、新聞連載多数。

すべての人に星空を 「病院がプラネタリウム」の風景
定価1,980円
(本体1,800円)
2020年9月