貧困、格差を拡大した一方でのべつ幕なしの都市再開発、国益を損なう輸出・輸入依存の「成長戦略」……日本経済を歪め国民生活を苦しくさせた根本にある自公政権の経済運営を理論的に批判。それをマルクス『資本論』に立ち返りながらあとづける本書は、私たちの日々の生活にひきつけて『資本論』を学ぶ上でも示唆深い労作。
著者情報
関野秀明
1969年京都府生まれ。1999年九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、下関市立大学経済学部教授(理論経済学)。著書に『変革の時代と「資本論」――マルクスのすすめ』(共著、2017年、新日本出版社)、『現代の政治課題と「資本論」――自己責任論の経済学』(2013年、学習の友社)。
インフレ不況と『資本論』 新しい福祉国家という出口戦略
定価2,310円
(本体2,100円)
2024年3月