
「自由に処分できる時間こそ真の富」!(マルクス)
Q&A 共産主義と自由 『資本論』を導きに
志位和夫=著
貧富の格差、気候危機…。資本主義は本当に「自由」なのか? 共産主義と自由は相容れないのか? 「人間の自由」をキーワードに社会主義・共産主義の魅力を、若者との対話を通じて、やさしい言葉でスケール豊かに語る。『資本論』を導きにマルクスが探究した未来社会像を新たな角度から明らかに。知的刺激に満ちた一冊。
目次や構成
<目次>
- 序論──資本主義はほんとうに「人間の自由」を保障しているか?
- Q1 「社会主義・共産主義」のイメージが変わるお話になるということですが?
- Q2 「資本主義」や「社会主義・共産主義」とは経済の話なのですか?
- Q3 そもそも資本主義はほんとうに自由が保障された社会なのでしょうか?
- Q4 貧富の格差の拡大はどこまできているのでしょうか?
- Q5 気候危機がとても不安です。危機はどこまできているのでしょうか?
- Q6 社会主義への新しい注目と期待を感じます。世界ではどうでしょうか?
- Q7 「『資本論』を導きに」が副題ですが、どういうことでしょうか?
- Q8 「人間の自由」と未来社会について、日本共産党大会で解明がされました
- 第一の角度──「利潤第一主義」からの自由
- Q9 そもそも「利潤第一主義」とはどういうことでしょうか?
- Q10 「利潤第一主義」は資本主義だけの現象なのですか?
- Q11 「利潤第一主義」はどんな害悪をもたらすのですか?
- Q12 資本主義のもとでなぜ貧困と格差が拡大していくのでしょうか?
- Q13 「あとの祭り」の経済とはどういうことですか?
- Q14 どうすれば「利潤第一主義」をとりのぞくことができるのですか?
- Q15 「利潤第一主義」から自由になると、人間と社会はどう変わるのですか?
- Q16 「生産手段の社会化」と「自由」は深く結びついているということですね?
- Q17 「生産手段の社会化」と「自由」を論じたマルクスの文献を紹介してください
- 第二の角度──「人間の自由で全面的な発展」
- Q18 ここでの「自由」の意味は、第一の角度の「自由」とは違った意味ですね?
- Q19 「人間の自由で全面的な発展」とはどういう意味かについて、お話しください
- Q20 「人間の自由」についてのマルクスの探究の過程をお話しください
- Q21 搾取によって奪われているのは「カネ」だけでなく「自由な時間」ということですね?
- Q22 今の日本で、働く人は「自由に処分できる時間」をどのくらい奪われているのですか?
- Q23 『資本論』では、「人間の自由」と未来社会について、どういうまとめ方をしているのですか?
- Q24 第一の角度の自由と、第二の角度の自由の関係について、踏み込んでお話しください
- Q25 「自由に処分できる時間」を広げることは、今の運動の力にもなるのではないですか?
- 第三の角度──発達した資本主義国での巨大な可能性
- Q26 「利潤第一主義」がもたらすのは害悪だけなのでしょうか?
- Q27 資本主義の発展のもとでつくられ、未来社会に引き継がれるものをお話しください
- Q28 「高度な生産力」の大切さはわかりますが、生産力って害悪をもたらす面もあるのでは?
- Q29 「経済を社会的に規制・管理する仕組み」とはどういうことですか?
- Q30 「国民の生活と権利を守るルール」も未来社会に引き継がれていくのですか?
- Q31 「自由と民主主義」についてのマルクスの立場、未来社会になったらどうなるのかについてお話しください
- Q32 人間の豊かな個性と資本主義、社会主義の関係についてお話しください
- Q33 今のたたかいが未来社会につながっていると言えますね?
- Q34 旧ソ連、中国のような社会にならない保障はどこにあるのでしょうか?
- Q35 発達した資本主義国から社会主義に進んだ例はあるのですか?
- 当日寄せられた質問から
- 当日の質問1 「生産手段の社会化」と協同組合との関係について知りたい
- 当日の質問2 恐慌を起こさない資本主義がつくられる動きがあると聞きます
- 当日の質問3 社会主義・共産主義に到達するために最も必要なものは何でしょうか?
- 「なぜ」と問いかけ、みんなで学び、成長する青春を
はじめに
著者情報
志位和夫
1954年、千葉県生まれ。東京大学工学部物理工学科卒業。日本共産党幹部会委員長、衆議院議員。主な著書に、『日本共産党とはどんな党か』『人間らしい労働を』『教育基本法改定のどこが問題か』『領土問題をどう解決するか 尖閣、竹島、千島』『改定綱領が開いた「新たな視野」』など多数。

Q&A 共産主義と自由 『資本論』を導きに
定価900円
(本体818円)
2024年7月