
「資産運用立国」の深層 アメリカの金融覇権とくらしの危機
山田博文=著
目次や構成
<目次>
- 第1章 異次元緩和政策と脆弱経済国家への転落──異次元緩和の大罪と「日沈む国」
- 1 異次元緩和政策で「日沈む国」に転落
- 2 異次元緩和政策の罪
- 3 世界で異端の日銀──IMF特集「金融政策の新たな方向性」
- 4 ルビコン川渡った日銀と「日沈む国」からの脱出
- 第2章 新自由主義と米ウォール街の日本改造──アベノミクスと異次元緩和政策の深層
- 1 破壊された防壁
- 2 アメリカによる日本の金融経済システムの改造
- 3 資本逃避で国家を脅す
- 4 新自由主義の野蛮な国づくりと金融政策
- 5 少数の独占支配か、99%のための経済か
- 第3章 経済のグローバル化・情報化・金融化と金融再編成──米ウォール街・財務省複合体の金融覇権
- 1 不安定化するグローバル経済と「21世紀型経済危機」
- 2 世界の金融産業の再編成とウォール街
- 3 経済のグローバル化と日本の金融再編成
- 4 グローバル経済と金融改革
- まとめ
- 第4章 円安・物価高・株高と外資の金融侵略──表出する異次元リスクと外資の金融収奪
- 1 円安・物価高・株高の現状と問題点
- 2 異常円安の背景と異次元リスクの来襲
- 3 外資の金融侵略と日本の苦難
- まとめ
- 第5章 「資産運用立国」と格差拡大・キャピタルフライト──脆弱化する日本経済と米欧日金融独占資本の収奪
- 1 ニューヨークでトップセールスの首相
- 2 「資産運用立国」が拡大する経済格差
- 3 NISAの拡充とキャピタルフライト
- 4 転落する国際金融都市・東京と外資の参入
- まとめ──今、求められる「骨太方針」とは
- 第6章 金融独占資本のグローバル市場支配と投資銀行業──現代の金融資本と金融寡頭制の特徴
- 1 現代の金融資本と投資銀行業
- 2 金融独占資本のグローバル市場支配
- 3 現代日本の金融独占資本とドル依存
- まとめ──金融的術策の「天才」たちと「悪魔の金融辞典」
あとがき
はしがき
著者情報
山田博文
1949年新潟県生まれ。群馬大学名誉教授・商学博士。中央大学大学院商学研究科博士課程、(財)日本証券経済研究所研究員などを経て現在に至る。主な著書は次の通り。『くらす、はたらく経済のはなし(全5巻)』(2019~2020年、大月書店)、『99%のための経済学入門(第2版)』(2016年、大月書店)、『国債がわかる本』(2013年、大月書店)、『これならわかる金融経済(第3版)』(2013年,大月書店)、共著『戦後70年の日本資本主義』(2016年、新日本出版社)他。

「資産運用立国」の深層 アメリカの金融覇権とくらしの危機
定価2,420円
(本体2,200円)
2024年9月