
熱情と思索に満ちた旅――そこに2026年の日本が現れる
アンネは、なぜ死んだのか十年間の旅の記録
土山優=著
キャリーケースをひっぱってヨーロッパの石畳をひとり行く。膨大な資料にあたり、現地を旅して、「アンネは、なぜ死んだのか」という問いと向き合った十年間。緻密なヒトラー暗殺計画でナチスを震撼させた時計工、反ナチス活動のために斬首刑となった若者たち――人間としての尊厳を貫いた人々から私たちが受け継ぐもの。
目次や構成
<目次>
- 旅の始めに
- アブラハム・パイスとの出会い
- 第1章 ヒトラーとユダヤ人を考える
- ナチスドイツの占領/ミープ・ヒースについて/『アンネの日記』とオランダ/なぜユダヤ人は差別されるのか/ヒトラーとアーリア人について
- 第2章 ヒトラーに抵抗した人々
- レジスタンス/エルフステーデントホト/飢餓の冬/戦争の中の日常
- 第3章 孤独の暗殺者 ゲオルク・エルザー
- ゲオルク・エルザーと故郷ケーニヒスブロン/「ビュルガーブロイケラー」/ヨハン・ゲオルク・エルザー/尋問調書/再び、ゲオルク・エルザー
- 第4章 「白バラ」グループの場合──斬首された学生たち
- 六枚目のリーフレット 一九四三年二月一八日 木曜日/「白バラ」グループ/ペルラッハ・フォルスト/「白バラ」民族裁判/五人の学生/「白バラ」抵抗活動
- 第5章 処刑された学生 ゾフィー・ショル
- 生い立ち/ウルム/ハンス・ショルと父の葛藤/ゾフィーという個性/ミュンヘン大学へ/ゲシュタポ捜査官モーアとトマス・マン
- 第6章 アルザスの人々とオラドゥール村
- 『アルザスのおばあさん』/アルザスへ/ストラスブール/アルザス人のアイデンティティ/「最後の授業」/『アルザスの小さな鐘』/マルグレ=ヌ/オラドゥール村
- 第7章 レーベンスボルン「生命の泉」への問い
- ヴェルニゲローデへの旅/レーベンスボルン/子どもの略奪と拉致誘拐
- 第8章 ウクライナ戦争 再び旅へ
- 入国審査/ライデン・運河沿いの石畳/ウクライナ戦争/アルンヘム・遠すぎた橋/キャンセル、なんで?/ヴィリー・グラーフ/ショル兄妹への違和感・再考/白バラは散らず/七人目の「白バラ」メンバー/旅の小休止/古都クラクフへ/飛行機じゃないんだから/プシェミシル
- 最終章
- 始まりはヘント/オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)/旅の終わり
- 謝辞
- 参考文献
著者情報
土山優
北海道生まれ。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」(代表:あさのあつこ)幹事。「児童文学と古典」など児童文学の評論多数。単行本は本作品がデビュー作。
アンネは、なぜ死んだのか 十年間の旅の記録
定価1,980円
(本体1,800円)
2026年4月













