
被害者の声が消される国で
性売買を固持する権力少女たちの性が「買われる」現場から
仁藤夢乃=著
未成年に対する性売買やホストなど、女性を搾取するビジネスが後を絶たず、被害者だけが責任を問われている。なぜ、「買う側」が罰せられないのか? ひとりひとりの無関心をなくし、社会を変えていくためにどうすればいいか? 著者の経験を元に、見えなくさせられている「搾取の構造」を可視化する一冊。
目次や構成
<目次>
- はじめに
- 第1章 何重にも重なる抑圧のなかで
- JKビジネス「やっちゃダメ」より「買っちゃダメ」
- 役所の母子支援窓口で感じた課題
- 女児虐待死事件から感じた危険な空気
- バスを使ったアウトリーチを考えた理由
- 守るべきは何か? バスカフェ運営で感じたこと
- コロナ禍で戸惑う居場所のない少女たち
- 「トー横」支援施設や団体で相次ぐ性暴力
- 第2章 支配と暴力の関係性
- 少女を追い詰めた責任はどこにあるのか?
- AV業界や購買者目線で作られた「AV新法」
- 風俗で妊娠し路上で出産した女性を追い詰めたもの
- 表面的な「ホスト」対策で温存される性搾取
- 「大吉原展」から見る性搾取の構造を覆い隠す「日本文化」
- 第3章 差別や暴力に気付けない社会
- 女性専用車両の設置は「男性差別」か
- 私たちは性暴力を許さない
- テレビ番組出演時に受けたセクハラから考える
- なぜ辺野古の米軍基地問題を矮小化させてはいけないか
- 第4章 共にあること
- 無力さを知った上で行動する
- 心を曇らせる「支援」と、笑顔を生む贈りもの
- Ⅲ 輪出型工業立国の代償とされ、米国に依存した農業
- 女性支援から見た能登被災地に足りない配慮と公助
- 選挙を通して煽動される女性への差別と暴力
著者情報
仁藤夢乃
1989年生まれ。一般社団法人Colabo代表。中高生時代に街をさまよう生活を送った経験から、虐待や性暴力被害を経験した10代の女性たちとともに、虐待や性搾取の実態を伝える活動や夜の街でのアウトリーチ、シェルターでの保護や宿泊支援、シェアハウスでの住まいの提供などを行なっている。明治学院大学国際平和研究所研究員。第30期東京都「青少年問題協議会」委員、厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員を務めた。著書に、『当たり前の日常を手に入れるために 性搾取社会を生きる私たちの闘い』(2022年、編著、影書房)、『女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち』(2014年、光文社新書)、『難民高校生 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』(2013年、英治出版。2016年、ちくま文庫)ほか多数。
性売買を固持する権力 少女たちの性が「買われる」現場から
定価1,760円
(本体1,600円)
2026年8月














