ちひろさんの絵とともに、幼き日の体験を通して戦争と母の心を語ります。
いつも笑顔で あの戦争と母の言葉
海老名香葉子=著 いわさきちひろ=絵
「おかみさん」と呼ばれ、エネルギッシュに生きる海老名さん。下町人情に育まれた幼き海老名さんの生活を一変させた東京大空襲と、その後の戦災孤児としての厳しい日常を、戦争前の人々の暮らしと戦災後の体験を丁寧に描くことで浮き彫りにします。「いつも笑顔で」の母の言葉を軸に語られる世界からは、戦災から立ち上がる「希望」が見えてきます。書き下ろし。
著者情報
海老名香葉子
1933年、東京生まれ。1945年の東京大空襲で兄ひとりを除く一家6人を失う。孤児として各地を転々とした後、18歳で落語家・林家三平と結婚。1980年三平師匠と死別後はテレビのコメンテーター、エッセイストとして活躍、全国で講演活動を続けながら一門を守っている。また毎年3月9日におこなっている「時忘れじの集い」は年々規模を広げている。主な著書に『ことしの牡丹はよい牡丹』(文春文庫)、『さくらいろのハンカチ』(講談社)、『あした天気になあれ』(朝日新聞社)など多数。
いつも笑顔で あの戦争と母の言葉
定価1,760円
(本体1,600円)
2017年6月
いわさきちひろ
1918年、福井県生まれ。童画家として活躍。1974年原発性肝がんのため死去。代表作に『あめのひのおるすばん』(1968年、至光社)、『戦火のなかの子どもたち』(73年、岩崎書店)などがある。
いつも笑顔で あの戦争と母の言葉
定価1,760円
(本体1,600円)
2017年6月