
朝早く、浩は家を出ました。結婚が決まったねえさんの嫁入り道具を運ぶのです。予科練に志願して命は国にささげるのだと思っていました。それなのに、今日からは生きろといわれても……。リヤカーをひいてすすむ道すがら、バラックがたち並ぶ焼け野原の町で、浩は人々と出会い、温かな励ましをうけるのです。
著者情報
小泉るみ子
1950年、北海道生まれ。早稲田大学卒業。絵本に『出発――から草もようが行く』(2018年)『海のむこう』(2013年)(共に新日本出版社)、「四季のえほん」シリーズ(2000~2002年)、『バスをおりたら…』(2004年)『ねたふり』(2006年)(以上ポプラ社)、『ムカッ やきもちやいた』(2018年、くもん出版)、他多数。

出発 から草もようが行く
定価1,650円
(本体1,500円)
2018年6月