息を吸えばおれの中に、息を吐けば空気の中に、みんな、いる。なくなってなんかいない――
いつか、太陽の船
村中李衣=作 こしだミカ=絵
定価1,650円 (本体1,500円)
- 出版年月
- 2019年3月
- ISBNコード
- 978-4-406-06337-1
- 仕様
- 8093/ 四六判上/ 160P
- 読者対象
- 小学校高学年
- 中学生
宮城県・気仙沼で大地震にあった海翔は、家族みんなで北海道・根室に移住した。根室は漁港、サンマの街だ。造船業を営む両親は、出会った人びとに支えられ、ここで再出発をはたした。ある日、根室の海で海翔はほくろのあるカモメに出会う。痩せカモメは、羽をわずかに広げ胸をそりだすようにして、海翔に向かってきた――。
著者情報
村中李衣
1958年山口県生まれ。日本女子大学大学院修了。ノートルダム清心女子大学教授。『かむさはむにだ』(1983年、偕成社)で日本児童文学者協会新人賞、『小さいベッド』(1984年、偕成社)でサンケイ児童出版文化賞、『おねいちゃん』(1989年、理論社)で野間児童文芸賞、『チャーシューの月』(2013年、小峰書店)で日本児童文学者協会賞受賞。『みんがらばー! はしれはまかぜ』『マレットファン―夢のたねまき』(共に2016年、新日本出版社)他作品多数。日本児童文学者協会会員。
いつか、太陽の船
定価1,650円
(本体1,500円)
2019年3月
こしだミカ
1962年大阪市生まれ。『ほなまた』(2008年、農文協)、『でんきのビリビリ』(2015年、そうえん社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展入選。絵本に『ひげじまん』(2017年、小学館)、『ドンのくち』(2016年、佼成出版社)、『ねぬ』(2014年、架空社)、挿絵の仕事に『有松の庄九郎』(2012年、新日本出版社)他。子ども番組「できたできたできた」(NHKEテレ)で背景の絵と立体を担当。
いつか、太陽の船
定価1,650円
(本体1,500円)
2019年3月