
近年注目が集まる「殺処分ゼロ」への道のりは険しい。施設に収容されている多くが、人間が苦手な犬、咬むクセのある犬など、新たな飼い主への譲渡が難しい犬たち。「真のゼロ」のため私たちが考えるべきこととは? 各地の動物愛護センターを取材し、日々の葛藤と努力を「命の授業」で伝えてきた著者によるルポルタージュ。
目次や構成
<目次>
- プロローグ 殺処分ゼロの課題
- 1 犬たちの殺処分に向き合う
- 動物愛護センターの管理業務
- 命を「奪う」ことと、「救う」こと
- 2 野犬の証明
- 崖っぷち犬・りんりん
- 減らない「野犬」への苦情
- 有名犬だから「飼いたい」?
- 「崖っぷち犬」のレスキュー
- 初めて人間と接した子犬
- りんりんの「幸せ」とは何か
- りんりんのその後
- 3 殺処分ゼロ達成の影と光
- 長期収容と保護ボランティア
- 「殺処分ゼロ」の数字へのこだわり
- 4 咬みつき犬・ジン
- ペットホテル「花園牧場」
- ジンの馴化トレーニング
- ジンという犬
- 動物福祉って何だろう?
- 理想では解決できない「命の課題」
- ジンの再出発
- エピローグ 命を預かった責任
著者情報
今西乃子
1965年大阪生まれ。(公財)日本動物愛護協会常任理事。『国境をこえた子どもたち』(2000年、あかね書房)で産経児童出版文化省推薦受賞をきっかけに、主に児童書のノンフィクションを手がけるようになる。主な作品に『人間になりたかった犬』(2023年、新日本出版社)、『少年NPO「WAN PEACE」 ぼくたちが犬をころさなくちゃならない日』(2012年、新日本出版社)、『さようなら 捨て犬・未来』(2023年、岩崎書店)、『犬たちをおくる日』(2009年、金の星社)他多数。
命の宿題 「殺処分ゼロ」を語った日から・・・
定価1,650円
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2025年9月
浜田一男
千葉県市原市生まれ。1984年フリーとなり、写真事務所を設立。第21回日本広告写真家協会(APA)展入選。企業PRおよび、雑誌『いぬのきもち』(ベネッセコーポレーション)等の撮影に携わる。
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