
『資本論』と『草稿集』をもとに、「自由に処分できる時間」と未来社会についてのマルクスの探究の足跡をたどる。資本主義の「必然的没落」の根拠としての労働者階級の成長・発展を浮き彫りにする。『共産主義と自由』『いま「資本論」がおもしろい』=「青」「赤」二冊のQ&Aの理論的背景を語る。知的刺激が満載!
目次や構成
<目次>
- はじめに
- 第Ⅰ部 「自由な時間」と未来社会論
─マルクスの探究の足跡をたどる
- 一 「人間の自由で全面的な発展」─マルクス、エンゲルスが終生求め続けた大テーマ
- 二 初期の探究─『ドイツ・イデオロギー』(一八四五~四六年)、分業の廃止
- 三 経済学の本格研究の開始のなかで─ディルク(匿名)のパンフレットに出会う
- 四 『一八五七~五八年草稿』 ─「自由に処分できる時間と未来社会論」の最初の表現
- 社会の発展は、時間の節約にかかっている
- 「自由に処分できる時間」と搾取の関連、未来社会論
- 五 『一八六一~六三年草稿』─「自由に処分できる時間と未来社会論」の本格的発展
- 〝搾取によって奪われているものは何か〟についての本格的な考察
- 「自由に処分できる時間」は真の富であり、自由な発展の場を与える
- 『草稿集』での未来社会論は、『資本論』の未来社会論を全面的に準備するものとなった
- 六 『賃金、価格および利潤』(一八六五年)─時間は人間の発達の場である
- 七 『資本論』第三部─剰余労働の歴史的総括と未来社会論(一八六五年執筆)
- 剰余労働の問題の歴史的総括
- 未来社会の本論─「真の自由の国」と「必然性の国」
- 『資本論』と『草稿集』をセットで理解する重要性
- 八 『資本論』第一部・完成稿(一八六六~六七年執筆)─第三部の叙述が引き継がれる
- 「自由に処分できる時間」という規定が、さまざまな形で登場する
- 社会主義・共産主義社会になると、どうして労働時間の抜本的短縮が可能になるか
- 九 マルクスの提起を現代の労働運動の指針として
- 一〇 むすびに─戦略的課題として、「共産主義と自由」を学び、広く語り合おう
- 第Ⅱ部 労働者階級の成長・発展を主軸にして、社会変革の展望をとらえる─『Q&A 「資本論」』(「赤本」)の理論的背景について
- 「はじめに」にかかわって─どういう方法で語ったか?
- 第一章 『資本論』とは、どのような本なのか?
- 資本主義を生成、発展、没落でとらえた書
- 未来社会が、最も成熟した形で豊かに語られた書
- 労働者と人民に社会を変えるたたかいを呼びかけた書
- 第二章 搾取の秘密の「謎解き」─『資本論』第一篇~第三篇から
- この問題の入り口─日本の現実の問いかけからはじめる
- 搾取の秘密の「謎解き」の意義─『資本論』にそくして
- 現代日本における労働者階級と搾取の実態
- 第三章 労働時間を短くするたたかい─『資本論』第三篇第八章から
- 「第八章 労働日」の読み方─大切な二つの点
- 二一世紀の日本の「労働と生活の日常」に直結する解明が
- 「自由な時間」を増やすことの大切さ─三つの角度から
- 第四章 生産力の発展と労働者階級─『資本論』第四篇第一三章から
- 生産力とは何か
- 機械制大工業が労働者に及ぼす破壊的影響
- 「第一三章 機械と大工業」─資本主義の発展のなかで未来社会の要素がつくられてくる
- 環境問題への先駆的言及─「物質代謝」の「撹乱」と「再建」
- 第五章 貧困と格差の社会的拡大─『資本論』第七篇第二三章から
- この問題の入り口─二一世紀の世界における貧困と格差の拡大
- 「第二三章 資本主義的蓄積の一般的法則」─「利潤第一主義」が社会をどう変えるか
- 第六章 社会変革の論理─『資本論』第七篇第二四章から
- ここまでで労働者階級の成長・発展にかかわって何が明らかにされたか
- 社会を変える客観的条件と、主体的条件が成熟─社会変革が現実のものに
- 革命運動の任務が大きく変わった─多数者革命の探究へ
- 綱領、党大会決定、「赤本」、「青本」を広く国民のものに
- 第二九回党大会決定─「人間の自由」こそ社会主義・共産主義の目的であり特質
- 『Q&A 共産主義と自由』(「青本」)─「自由に処分できる時間」を中軸にすえた
- 「青本」の理論的限定と、「赤本」の意義について
- 科学的社会主義と『資本論』の素晴らしさを、広い国民のものに
- 第Ⅲ部 一連の発言から
- 社会主義・共産主義の魅力 「人間の自由」花開く社会
- 日本共産党第二九回大会(二〇二四年一月)を前に、日本民主青年同盟の中山歩美副委員長、小山森也埼玉県委員長と語る
- 『Q&A 共産主義と自由─「資本論」を導きに』に込めた思いについて
- 出版発表記者会見での発言
- 「共産主義と自由」についての日本共産党の探究ベルリン理論交流での発言
- 激動の世界希望ある未来
- 二〇二五年新春インタビュー(抜粋)
- 『資本論』を読むムーブメントを日本でも起こしたい
- 『Q&A いま「資本論」がおもしろい』出版会見での発言
著者情報
志位和夫
日本共産党中央委員会議長、衆議院議員。1954年、千葉県生まれ。1979年、東京大学工学部物理工学科卒業。主な著者は次の通り(いずれも新日本出版社から)。『Q&A共産主義と自由』『日本共産党の百年を語る』(ともに2024年)、『新・綱領教室』〔上・下〕(2022年)、『戦争か平和か』(2014年)、『綱領教室』〔第1~3巻〕(2013年)、『領土問題をどう解決するか』(2012年)、『人間らしい労働を』(2009年)、『教育基本法改定のどこが問題か』(2006年)、『“自共対決”』(1998年)、『激動する世界と科学的社会主義』(1991年)、『ネオマルクス主義ーー研究と批判』(共著、1989年)。
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2026年1月











