
墨に五彩あり。墨の濃淡で描かれながら,深い表現力をもつ墨絵の独特の魅力。四季折々の花を描いて多くの人々の心をとらえた著者が,墨絵を学ぶ人々のために,その基本をわかりやすく解説した入門書。カラー作品例も多数収録。
目次や構成
[目次]
- はじめに
- I 墨絵を学ぶために
- 墨絵の発生とその流れ
- 墨で描くということ
- 自由に描くとは
- II 墨絵の基本
- さまざまな描き方
- 線で描く
- 面で描く
- 余白の意味するもの
- 伝統的形式としての花鳥画、山水画
- 学ぶということ
- 写生の大切さ
- 用具について
- 墨
- 硯
- 画筆
- 和紙
- その他の用具
- さまざまな描き方
- III 墨絵を描きましょう
- 運筆の基本
- どうとらえ、何を描くか
- 筆と和紙に慣れましょう
- 墨を筆に含ませる
- 筆の持ち方
- 筆の運び方
- 直筆と側筆
- 筆と紙との関係
- 具体的に描き始める
- 花一輪
- その他さまざまな対象を描く
- 絵の出来上がり
- 落款(らっかん)
- 裏打ち
- 表装
- 運筆の基本
- IV 参考作品
- あとがき
著者情報
宮本和郎
1936年生まれ。東京芸術大学日本画科卒業。日本美術家連盟・日本美術会会員。主な著書に「墨で描く四季の花」「墨で描く基本」「画集スイス・アルプス花の旅」などがある。

墨で描く基本
定価3,190円
(本体2,900円)
1995年4月