
戦時下の抑圧に屈せず,戦後の激動の中でも人生を愛し,新しく成長しつつある人間像を描きつづけ,現代文学史に輝かしい道標をうち立てた作家の決定版全集。みずみずしい感性,現実批判と真実追究の精神にあふれた小説,評論から獄中への手紙,日記を含む全著作を初めて編年別に集大成。多数の新収録文献,遺稿を網羅。
著者情報
宮本百合子
1899〜1951年。作家、思想家。17歳で処女作「貧しき人々の群」を発表。アメリカやソ連に滞在。のちプロレタリア文学運動に参加。宮本顕治と結婚。投獄、弾圧に屈せず、人民の立場にたった文学、婦人運動などに献身、戦後もその先頭に立つ。代表作として「貧しき人々の群」「伸子」「道標」「播州平野」などの他、獄中の夫との往復書簡「十二年の手紙」などがある。

宮本百合子全集〔全33巻〕
定価226,050円
(本体205,500円)
2004年1月