無味乾燥にみえる一つの法則の背後に隠された科学者たちの劇的なドラマを浮かび上がらせる。上巻では近代実験科学を拓いたベーコンの夢から,原子,電子,力学の法則解明にかけた苦闘を描く。
目次や構成
[目次]
- まえがき
- 第1章 ベーコンの夢と現代科学技術の概観
- フランシス・ベーコン
- ベーコンの現代的夢
- 科学技術を真に人類の幸福追求の手段に
- 第2章 原子を探りだした人たち
- 古代ギリシャの原子論―神々からの自立
- 支配権力の強化と古代原子論への集中砲火
- パラケルスス
- 近代科学の祖ボイル
- 気体化学の成果
- 近代化学の開拓者ラヴォアジェ
- 近代化学の父ドルトン
- 第3章 電子を探りだした人たち
- ベンジャミン・フランクリン
- 電子の時代の幕開け
- 新しい時代の予感
- レーナルトの仕事とその時代
- 電子の粒子性をとらえる
- トムソンの仕事とその時代
- 熱電子放射の発見
- 物質波の仮説
- 電子波の実験的確証
- 第4章 力学の建設者―2人の巨人
- 2人の巨人以前
- ガリレオ・ガリレイ
- アイザック・ニュートン
- [上巻の主な参考図書]
著者情報
長田好弘
近代科学を築いた人々(上) ―科学への夢/原子/電子/力学
定価2,530円
(本体2,300円)
2003年4月