
アメリカの戦争への参戦法は廃案以外にない!
有事法制とアメリカの戦争 ―続『有事法制のすべて』―
自由法曹団=編
平和を求める国内外の世論の高揚にさからって,アメリカの無法な戦争に日本国民を動員する有事法制の論点を総批判。法案提出から1年間の論戦と成立を阻んできた運動の成果,ブッシュ先制攻撃戦略に連動する有事法制の危険性を暴く。
目次や構成
[目次]
- はじめに
- PARTⅠ イラク戦争と有事法制をめぐる攻防
- プロローグ―いま世界とこの国で
- あのときから一年半・・・・・・
- この国はどこに行く
- ブッシュ・ドクトリンと有事法制
- 『有事法制のすべて』から一年
- 一 有事法制関連三法案と国会審議
― 第一五四通常国会でのたたかい- 有事法制関連三法案の国会提出
- 国会審議があきらかにしたもの
- 国会を包囲した国民的闘争―強行突破を阻止したもの
- 二 「国民保護法制」と臨時態勢の社会
― 第一五五臨時国会でのたたかい- 通常国会から臨時国会へ
- 国民動員法制=「国民保護法制」の正体
- 戦争に出て行く「この国のかたち」
- 三 ブッシュ・ドクトリンとイラク戦争
- 3・20 ついに開戦
- 査察継続を求めた国際的たたかい
―「悪の枢軸」発言からの一年間 - ブッシュ・ドクトリンの展開
- 四 自民党政治のゆきづまりと有事法制のねらい
- いま、なぜイラク攻撃支持か、有事法制か
- 北朝鮮をめぐる情勢と小泉政権
- 有事法制を推進する日米の打算
- 「国益」に反するイラク攻撃支持・有事法制
- エピローグ―平和の道をめざして
- この国で、そして世界から
- 世界に問われているもの
- 私たちは呼びかける
- プロローグ―いま世界とこの国で
- PARTⅡ 見えてきたものは何か[青年のディベート]
- 1 見えてきた「有事法制」の目的
「有事法制」とはどのような法律か?/「有事法制」の目的/武力攻撃事態とは何か/「武力攻撃事態」を誰がどうやって認定するか
- 2 「国民保護法制」とは何だろうか
「国民保護」は偽りか?/「国民保護法制」の真の目的
- 3 国民の「戦争協力義務」
国民は何をさせられるか/自衛隊法一〇三条による国民の義務/武力攻撃事態法による統制
- 4 有事法制と地方自治体
「地方自治の本旨」と有事法制/都道府県知事の権限と有事法制
- 5 有事法制と医療現場
医療現場と戦争/自衛隊法と医療関係者/武力攻撃事態法と医療関係者
- 6 建設労働者、船員、港湾、航空労働者と有事法制
土木建築と有事法制/船員と有事法制/航空機と有事法制
- 7 教育・マスメディアと有事法制
世論と戦争/マスメディアと有事法制
- 8 有事法制で国内の外国人はどうなるか
アフガン難民と有事法制/在日朝鮮人と有事法制
- 9 テロ対策と有事法制
テロ対策に有事法制は必要か/真にテロをなくす方法とは?
- 10 イラク攻撃をどう考える?
イラクの「脅威」と日本
- 11 戦争やテロのない世界へ
戦争に対する「立場」/自己防衛と有事法制/国民の命を守る方法は何か
- 1 見えてきた「有事法制」の目的
- PARTⅢ ブッシュ・ドクトリンを読む
- 「帝国」の野望
- 無謀な試み
- なぜ「ブッシュ・ドクトリン」か
- 日本のメスメディアは何を報じたか
- アメリカ的価値の強要
- 「平和」拡張戦略
- 先制攻撃と単独行動
- 核兵器の実践使用
- 世界の「帝国」
- アメリカ合衆国国家安全保障戦略[資料とコメント]
- 第Ⅰ章 米国の世界戦略の概要
- 第Ⅱ章 人間の尊厳への願いを擁護する
- 第Ⅲ章 国際テロリズム打倒のための同盟強化とわが国及び友好国に対する攻撃を阻止する活動
- 第Ⅳ章 地域紛争緩和のための諸国との協力
- 第Ⅴ章 大量破壊兵器による合衆国、同盟国、友好国に対する敵からの脅威の抑止
- 第Ⅵ章 自由市場と自由貿易によるグローバルな経済成長の新時代への幕開け
- 第Ⅶ章 社会の解放及び民主主義の基盤構築による発展の輪の拡大
- 第Ⅷ章 グローバルなパワーをもつ他の基軸国との協調行動のための課題の追求
- 第Ⅸ章 二一世紀の課題と機会に見合うアメリカ国家安全保障機関の改革
- 「帝国」の野望
- あとがき
著者情報
自由法曹団

有事法制とアメリカの戦争 ―続『有事法制のすべて』―
定価1,650円
(本体1,500円)
2003年4月