
「まんず来てみれハナぼう、これリンドーの花コだえ」――幼き日、母に語りかけられた想いを胸に、1950年代から60年代にかけて童話を生み出しつづけた松田さん。白寿を迎える今年、何気ない日常の出来事を題材に、親子の絆、生きることや働くことを鮮やかに描いた世界が甦ります。ほのぼのとした語りのなかに、いまを生きる人々をしなやかに励ます童話集!
目次や構成
《目次》
- まえがき
- 桃色のダブダブさん
- パー、ピー、プーちゃん
- マリ子とミケ
- タマゴとピンポン
- あたらしい帳面
- クロとハンぼう
- みえ子のねがい
- 井田のおじさん
- ネズミのつなわたり
- おなかの上の汽車ポッポ
- なぜなぜ坊や
- 走って行った松の木
- クマと健ちゃん
- ハチと金ちゃん
- 切手ぼうや
- てつおさんとクロ
- 犬とイノシシの話
- 小鳥たちと春風さん
- やきいもやさんとハルミさん
- お耳のなかのピアノ
- ポンとロン
- 土の下にいる人間
- 解説 澤田章子
著者情報
松田解子
1905年、秋田県に生まれる。今年白寿を迎える。現在、日本民主主義文学会会員、日本文芸協会会員。主な著者「おりん口伝」「おりん母子伝」「桃割れのタイピスト」「松田解子全詩集」など多数。

松田解子童話集 桃色のダブダブさん
定価2,200円
(本体2,000円)
2004年3月