
パレスチナ、パキスタン、タイ、フィリピン、そして――。イラクで人質となった男が見つめ続けていたのは、実は暴力、貧困、HIVの中で生きる子どもたちだった。出口のない絶望の中でも「未来に生きる存在」であり続ける幼い姿に、優しく寄り添いつつ切り取った写真の数々が「人間の行方」を問いかける。
目次や構成
[目次]
- イラク あのまなざしが映した真実を
- パレスチナ 占領という現実を生きること
- パキスタン 戦争とチャイルド・レイバー
- タイ HIV孤児たちと暮らしながら
- フィリピン ホームレスの子らとの出会い
- 人間の行方を探すこと あとがきに代えて
著者情報
郡山総一郎
1971年宮崎県出身。2001年、写真取材を開始。翌年「イスラエルの現実」と題した写真でよみうり写真大賞奨励賞を受賞し、『週刊朝日』『サンデー毎日』などの雑誌で写真が使われるようになる。2004年4月、イラク取材中に拘束され9日後に解放された。著書に『人質 イラク人質事件の嘘と実』(共著、ポプラ社)。

未来って何ですか ぼくがいちばん撮りたかったもの
定価1,980円
(本体1,800円)
2004年11月