
文学が、社会と人間の真実を描き、人間とは何か、人はどう生きるかを表現するにはどうしたらいいのか。戦後六十年の転機に、文学会内外の多彩な作家・評論家・研究者の協力を得て、文学の心、表現方法、批評、民主主義文学について考える。書き始めの人も、これまで書いてきた人にも役に立つ新しい文学入門。
目次や構成
〔目次〕
小説の心 | |
小説のことば、文学のこころ | 森 与志男 |
小説の新しさとは | 辻井 喬 |
文学の批評精神―状況を生きる主体として | 小林 昭 |
文章への意識 | 吉開 那津子 |
表現のこころみ | |
短編小説―体験と作品の間 | 草川 八重子 |
長編小説 | 田島 一 |
ルポタージュと現代 | 稲沢 潤子 |
戯曲のつくりとつくり方 | 平石 耕一 |
私と文学 | |
第一作「乞食の歌」を書くまで | 津上 忠 |
町工場での労働が糧となって | 宮寺 清一 |
文学に求めてきたもの | 旭爪 あかね |
あつよしの夏と、やまびこのうたの心模様 | 笹山 久三 |
「光の中に歩みいでよ」を書くまで | 平瀬 誠一 |
ある新人の自問自答 | 浅尾 大輔 |
過去の闇を逆照射する光 | 丹羽 郁夫 |
コンクリートの床の上で ―「ショート・サーキット」執筆日誌 | 佐伯 一麦 |
批評の目 | |
批評論序説 | 永井 潔 |
「リアリズム論」を考える | 乙部 宗徳 |
プロレタリア文学の魅力 | 祖父江 昭二 |
走り書き・在日朝鮮人文学 | 安 宇植 |
ハンセン病文学と民主主義文学 | 宮本 阿伎 |
民主主義文学とは | 新船 海三郎 |
著者情報
日本民主主義文学会

小説の心、批評の目
定価2,096円
(本体1,905円)
2005年9月