
戦前のプロレタリア文学運動の伝統と戦後の民主主義文学運動の積極面を受けつぎ、文学、芸術の民主的発展をめざして活動してきた民主主義文学会が、日本文学全体の時々の動向を分析した論考や、世界に類例をみない文学運動の創造・組織活動の貴重な資料など、創立45周年におくる歴史と理論の集大成。
目次や構成
「刊行に際して」より
- 1965年8月に結成された現在の日本民主主義文学会(旧・日本民主主義文学同盟)は、本年8月に創立45周年を迎えます。わたしたちは、この創立を記念する出版事業の一環として、創立大会から第23回大会までの、幹事会報告や大会宣言などを収録し、日本文学の動きや民主主義文学運動の歴史と発展、その成果と反省点、課題や進路についての皆様の考察の一助ともなる資料を刊行することにしました。
- …創立以来45年間、わたしたちは日本文学の一画を占め小さくない役割を果たしてきました。本書は、日本文学全体の動向についても2年ごとに論及を行ってきた、貴重な資料とも言えますし、文学に関心のある方々に広く読まれることを望むものです。
著者情報
日本民主主義文学会

文学運動の歴史と理論
定価3,666円
(本体3,333円)
2010年6月