
教育基本法改定のどこが問題か。子どもたちに「愛国心」を強制し、競争においたて、ふるいわけをする−−「人格の完成」をめざす教育から、「国策に従う」人間づくりへと、教育の根本目的を百八十度転換させる改定の本質を明らかにし、いまもとめられている教育改革とは何かをしめす。たたかいと学習に欠かせない一冊!
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 第1部 教育基本法改定のどこが問題か
―国民的な反対運動を急速に広げよう―
[2006年6月6日 日本共産党演説会での講演]- 「なぜ改定か」――政府は説明ができない
- 「国を愛する態度」など「徳目」の強制――内心の自由を侵害する
- 教育内容への国家介入の歯止めなし――教育の自由が根底からくつがえされる
- 競争においたて「勝ち組」「負け組み」にふりわける――こんな教育は許されない
- 「海外で戦争をする国」「弱肉強食の経済社会」――二つの国策に従う人間づくり
- 教育基本法を生かした教育改革を――世界の本流にたって
- 第2部 教育基本法改革法案をただす
[衆議院・教育基本法特別委員会での質問]- 「愛国心」強制、競争とふるいわけは間違い
[2006年5月24日 衆議院・教育基本法特別委員会での質問] - 教育内容への国家介入の歯止めなし
―最高裁判決(67年)を曲解した政府見解をあばく―
[2006年5月26日 衆議院・教育基本法特別委員会での質問]
- 「愛国心」強制、競争とふるいわけは間違い
- 《資料》 日本共産党の教育基本法改悪反対のアピール(全文)
- 政府改定案と現行教育基本法の対照表
著者情報
志位和夫
1954年、千葉県生まれ。東京大学工学部物理工学科卒業。日本共産党幹部会委員長、衆議院議員。主な著書に、『日本共産党とはどんな党か』『人間らしい労働を』『教育基本法改定のどこが問題か』『領土問題をどう解決するか 尖閣、竹島、千島』『改定綱領が開いた「新たな視野」』など多数。