
経済は国民の生活に「従属」すべきものという基本を忘れ、遮二無二、利益だけを追い求める社会に猪突猛進する日本に警鐘を鳴らし、企業社会と市民社会のあり方、世界に対する日本の課題など、何を座標軸にして考えるかを説く。教育基本法の下、新制中学第一期生を教えた著者が、43年後から再び彼らに語った講義録を、いま初めて単行本化して世に問う!
目次や構成
【目次】
- 1 企業社会と市民社会の乖離
- 2 ヨーロッパから見た日本
- 3 世界に対する日本の課題
- 4 日本経済の岩盤の強さと可能性
- 5 市民社会の創造
- 6 民主主義の大切さ
- 7 国家目標の転換
- 8 基本になる“この家のかたち”
- 9 市場が企業を“淘汰する時代”
- 10 嵐に立ち向かう姿勢
- 11 民主主義とアメリカ、そして“構造改革”を問う
- 12 憲法九条第二項と人間の力
著者情報
品川正治
1924年、神戸市生まれ。現在、経済同友会終身幹事、国際開発センター会長。日本興亜損保(旧日本火災)の社長・会長を経て、91年から相談役。 93〜97年、経済同友会副代表幹事・専務理事。

これからの日本の座標軸
定価2,640円
(本体2,400円)
2006年10月