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首相官邸をあやつる財界総本山の実像!

変貌する財界 日本経団連の分析

佐々木憲昭=編著

定価2,750円(本体2,500円)

出版年月
2007年1月
ISBNコード
978-4-406-05017-3
仕様
0033/ A5判上製/ 243P
タグ
社会    経済一般   
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安倍政権が進める“官邸機能強化”――そのウラで、大きく変貌した日本経団連の露骨な「政策買収」と「政治支配」が進んでいる。彼らは日本をどこに導こうとしているのか? 本書は、1970年代から今日までの経団連役員企業の変遷と株主構成の実態を詳細な統計資料で調べ上げ、企業利益が「政策決定過程」に直結している現実を告発する。

目次や構成

  • 序章  財界の何が変わったのか
  • 第1章  基礎的データにみる日本経団連の変貌 
             (佐々木 憲昭)
    1. 企業規模の巨大化
    2. 産業構成の高度化
    3. 正規従業員の大規模削減と非正規・不安定雇用への置き換え
    4. 売上高に占める輸出・海外売上高の比率
    5. 生産拠点の海外移転と企業内取引の国際的広がり
    6. 日本経団連役員企業の株式の多くは外資が保有
    7. 日本経団連の変貌
  • 第2章  日米経済関係はどう変わったか 
             (佐々木 憲昭)
    1. 1980年代:貿易摩擦の激発―脅しと円高による対米輸出の規制
    2. 1990年代:海外への生産拠点の移転―「包括協議」「日米間の強化されたイニシアティブ」
    3. 2000年代:日米多国籍企業の政治支配―「成長のための日米経済パートナーシップ」
    4. 米−日−アジアにおける多国籍企業の支配
  • 第3章  「構造改革」路線と財界 
             (山下 唯志)
    1. 財界戦略としての「構造改革」路線―その"マニフェスト"としての「豊田ビジョン」
    2. 「構造改革」の司令塔としての経済財政諮問会議―財界は、それをどう活用したか?
    3. 「構造改革」の本丸としての郵政民営化―財界はそれをどう位置づけたか?
    4. 財界戦略の到達と安倍内閣
  • 第4章  政治資金の流れにみる財界支配 
             (山本 陽子)
    1. 日本経団連による新たな「政策買収」システム
    2. 自民党における政治資金の流れの変化
    3. 政府与党の政策決定過程の変化
  • 図表一覧
  • あとがき

著者情報

佐々木憲昭

1945年、北海道生まれ。1996~2014年、6期18年にわたり日本共産党衆議院議員を務める。主な著書に『財界支配――日本経団連の実相』(2016年、新日本出版社)、『変貌する財界――日本経団連の分析』(2007年、同前)、『どうみる世界と日本の経済〈改訂版〉』(1988年、同前)、『おしよせる大失業』(1987年、同前)、『転換期の日本経済』(1983年、同前)、『暮らしのなかのエネルギー危機』(1981年、同前)、『現代エネルギー危機論』(1978年、同前)