
いま、深いところでの子どもにたいする理解や共感が、大人に求められているのではないでしょうか。悩みを抱えた子どもにとって必要なのは、説教する大人ではなく、うなずきながら最後まで話を聞いてくれる大人です。同じ時代を共に生きる子どもの苦悩や喜びに寄り添う共感の力とは――豊富な実践に基づき語ります。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに―「共感力」が求められている
- 序章 「共感」とは何か
- 二つの手紙
- 子どもが直面している現実
- 「普通の子」に見られる危うさ
- 第1章 子どもの苦悩や喜びに共感する力
- 子どもの心を知る
- 子どもの心に届く対話
- 第2章 「共感」が育てる子どもの自立
- 子どもの心と親の心の揺れ
- 仲間の「共感」に支えられて
- 困った子を困っている子として
- 第3章 「共感」を励ましでつくる子どもの世界
- 「夢のある世界」を共感と励ましで
- あせらず・あきらめず・ゆっくりと
- 「愛のムチ」なんてない
- 最終章 子育てネットワークで子ども時代の応援を
- おわりに
著者情報
大和久勝
1945年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2004年度まで公立小学校教諭。現在、大学講師、全国生活指導協議会常任委員。著書に『「ADHD」の子どもと生きる教室』(新日本出版社)、『困った子は困っている子』(編著・かもがわクリエイツ)など多数。

共感力 「共感」が育てる子どもの自立
定価1,760円
(本体1,600円)
2007年1月