
親も教師も悩んでいます。悩みをオープンにしにくい学校現場、人と人とのつながりが薄くなっている地域。学校へ苦情を持ち込む親を「モンスターペアレント」とよんで敬遠したり。どうしたらもっとお互いの立場を尊重し、子育て・教育の当事者として歩み寄ることができるのか――著者の豊富な実践と具体例をもとに語ります。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- 第1章 困っている親と困っている教師
- クレイマー・ママの事情
- 暴走パパ
- ベテラン先生が抱えた悩み
- 第2章 対立から共同へ
- 「いじめ不登校一二〇日」が語りかけるもの
- 「困っている子」「困っている親」への共感と対話
- 信頼とつながりを育てる
- 共同を生み出すために何が大事だったか
- 第3章 なぜ親と教師の共同が大切か
- 教師は父母が苦手
- 親は子育てに悩んでいる
- 共同の可能性を探る
- 第4章 学級PTA物語 共同を育てる(?)
- 私の原体験
- カッパさんとの出会い
- 子どもの願いに応えて
- 第5章 出会い・ふれあい・結び合い 共同を育てる(?)
- 「出会い」を育てる
- 親がつながる「回覧ノート」
- おわりに
著者情報
大和久勝
1945年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2004年度まで公立小学校教諭。現在、大学講師、全国生活指導協議会常任委員。著書に『「ADHD」の子どもと生きる教室』(新日本出版社)、『困った子は困っている子』(編著・かもがわクリエイツ)など多数。

困っている親と困っている教師 対立から共同へ
定価1,760円
(本体1,600円)
2008年10月