
学力テスト、学校選択制、習い事に塾…。「勝ち組・負け組」社会を否応なしに考えてしまう中、親にとっては戸惑うこともしばしばです。今後の日本で、かけがえない人生を生きるのに大事な力とは、そしてそれはどうしたら身につけることができるのか――誰もが持つ深い思いに心を寄せ、身近な問題から出発して考えます。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- 第1部 子どもの「学力」を考える
- Q1 なぜ今、全国一斉学力テスト?
- Q2 習熟度別の授業は問題ない?
- Q3 小学校で英語の授業は必要?
- Q4 学力低下、どうする?
- Q5 「脳トレ」が気になってます
- Q6 近くの中学校が不人気校になって…
- 尾木直樹の「学力を考える」講座
- 1時間目 日本の子どもの学力は本当に下がったの?
- 2時間目 ゆとり教育は間違っていたの?
- 3時間目 厚くなった教科書で、学力はあがるの?
- 4時間目 「学力テスト」は役に立つ?
- 5時間目 「学力の格差」は広がっている?
- 第2部 子どもの「将来」を考える
- Q1 何事も「なんとかなる」で大丈夫?
- Q2 息子がフリーターになりたいと
- Q3 公立の中高一貫校ができたけど…
- Q4 学力が心もとないが大学進学を希望
- Q5 「勝ち組」「負け組」、なぜこだわるの?
- Q6 現代を生き抜く力とは?
- Q7 転職をくり返す息子が心配
- 尾木直樹の「学力を考える」講座
- 1時間目 若者と仕事をめぐる状況
- 2時間目 キャリア教育ってなに?
- 3時間目 学校で行なうキャリア教育
- 4時間目 「好きを仕事に」は、本当にいいの?
- 5時間目 地域・家庭で行なうキャリア教育
- おわりに
著者情報
尾木直樹
教育評論家。臨床教育研究所「虹」所長。法政大教授。1947年滋賀県生まれ。早大卒業後、私立高校、公立中学教師を経て現職。『新・学歴社会が始まる』(青灯社)『学校は再生できるか』(NHKブックス)、『子どもの危機をどう見るか』(岩波新書)、『元気が出る子育て論』『子育てとテレビ新事情』(新日本出版社)

うちの子の将来と「学力」 親と一緒に考える
定価1,540円
(本体1,400円)
2007年8月