
「ネット上の友達しかいない息子に不安」「娘が携帯電話を使ったいじめに悩んでます」。最近の教育相談も紹介しながら、変化する時代の中の子育てを考えます。インターネットが侵食する子どもの生活空間、地域社会から孤立した家族の形など、変わる人間関係の中でも、子どもが生き生き育つために何が大事かを力説します。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- Q&A 最近受けた教育相談から
- Q1 ケータイによるいじめに悩む娘
- Q2 ネット上の友達しかいない息子
- Q3 習い事はいくつするのがいいか
- Q4 息子が「塾に入りたい」と
- Q5 教育費負担、わが家にはギリギリ
- Q6 父親は教育にどうかかわる?
- Q7 女子教育を受けさせたかったが
- Q8 家庭内殺人、わが家は大丈夫?
- Q9 子どもの不登校を当然のように認める友人
- Q10 核家族で子どもの社会性は育つ?
- 講義編 人間関係の変化の中で生きる
- 第1章 変質する家族のカタチ
- 「親学」でいい親は育つか
- 「カプセル家族」の危機
- 思春期の子どもと親はどう向き合えばいいの?
- 第2章 「ケータイ・ネット社会」と子ども、家族
- 「ケータイ・ネット社会」が変える生活と人間関係
- ウェブ汚染社会から子どもを守る
- ケータイ・ネット依存を家族で乗り越える
- 第3章 人間関係のゆがみにめげない力
- 「第3のピーク期」のいじめを考える
- ひきこもりと不登校を考える
- 第1章 変質する家族のカタチ
- おわりに
著者情報
尾木直樹
教育評論家。臨床教育研究所「虹」所長。法政大教授。1947年滋賀県生まれ。早大卒業後、私立高校、公立中学教師を経て現職。『新・学歴社会が始まる』(青灯社)『学校は再生できるか』(NHKブックス)、『子どもの危機をどう見るか』(岩波新書)、『元気が出る子育て論』『子育てとテレビ新事情』(新日本出版社)

「ケータイ・ネット時代」の子育て論 時代の波に流されない力
定価1,650円
(本体1,500円)
2008年1月