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ちひろらしさ、共産党らしさとは? 「知弘が、ちひろになる」。ここにも、その謎解きのカギがある。

ちひろ 絵に秘められたもの

松本善明=著

定価1,650円(本体1,500円)

出版年月
2007年8月
ISBNコード
978-4-406-05059-3
仕様
0095/ 四六判上製/ 187P
タグ
芸術・生活    文化・芸術・スポーツ   
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絵筆を持った日本共産党員として、限りなくやさしい「心」を生みだしつづけたちひろ。そのちひろの生き方、思想、作品についての考え方などを、これまでの枠を越えて、かなり大胆に書き下ろした新著。さまざまな「ちひろ研究」を基礎に、一人の人間としての、画家としてのちひろ像をくっきりと造形した、著者の集大成となる書。

目次や構成

〔目次〕

  • まえがき
  • 第1章  ちひろの最期
    • 闘病
    • 花束の別れ
    • 見事な最期
    • 描かれざる「ちひろの世界」
    • 絵と人
  • 第2章  原点
    • 画家と政治家
    • ちひろが共産党を選んだ理由
    • 入党の恩人菊池邦作
    • 初めて聞いた共産党演説会
    • 学習懇談会と長野の革命的伝統
    • ちひろが自然な形で日本共産党を受け入れた理由
    • なぜ戦後すぐの入党か
    • 樋口一葉に共感したちひろ
    • 空想的社会主義と科学的社会主義
    • 画家としての出発
    • 戦後の民主化運動の中で
    • 「知弘」が「ちひろ」になる
  • 第3章  七歳半の年の差を越えて
    • 出会い
    • 不幸な過去
    • 結婚の申し込み
    • 花の結婚式
    • 二人の誓い
  • 第4章  靴六足
    • 「冷や飯草履」と靴六足
    • 白骨への「新婚旅行」
    • 新しい生命の誕生
    • 息子を安曇野に預けて
    • 安曇野への思い
    • 平和の使者 ― 中国初の「ちひろ展
  • 第5章  時代の嵐
    • わが家を襲ったスパイ
    • 童画家と弁護士
    • スポーツウーマン
    • 個性を大切にする心
    • ちひろの教育
    • 私の立候補
  • 第6章  新たな思想の発展
    • 丸木夫妻除名事件
    • 丸木夫妻との訣別
    • ちひろの随想
  • 第7章  ともに響き合う心
    • 政治革新の息吹の中で ともに響き合った精神の高揚
    • ちひろとアンデルセン
    • 王座の上で死んだ少年
    • アンデルセンとマルクス
    • 『わたしがちいさかったときに』
    • 『愛かぎりなく』
    • ちひろの選挙応援
    • ちひろの党活動
    • すれちがい夫婦
    • 「みんな、あなたがわるいのよ」
  • 第8章  人類の進歩と幸福のために
    • ちひろの代表作『戦火のなかの子どもたち』
    • 『「戦火のなかの子どもたち」物語』
    • 「ベトナムちひろ展」
    • ちひろの気構え
    • 純粋、誠実ということ
    • ちひろの大切な芸術家 アンデルセンと宮沢賢治
    • ちひろの遺志を継いで
    • 21世紀を生きる子どもたちへ
  • あとがき

山田洋次さん推薦

「革命家の妻ですもの」という肉声を残して旅立った妻・ちひろへの、生真面目で、それ故にどこかユーモラスなオマージュ。」 (映画監督)

著者情報

松本善明

1926年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1967年より日本共産党衆議院議員を通算11期勤める。現在、同党名誉役員。弁護士。主な著書に『ちひろとわたし』(新日本出版社、1978年)『思い出のちひろ』(新日本出版社、1988年)『妻ちひろの素顔』(講談社、2000年)などがある。