
「謀略の夏」とまで言われた“1949年夏”。その頂点となった「松川事件」が、いま新しい幕を開けようとしている。事件探究の出発点となった松本清張『日本の黒い霧』の「推理」の時代を経て、いま謀略部隊の存在を示す「証拠文書」まで発見されるに至った! その全容を明らかにするとともに、これまで顧みられなかった殉職者の視点も加えて究明する。
目次や構成
- まえがき 松川事件殉職者遺族の悲しみ
- 第1章 松川町の悩みを解決するために
- 第2章 日本の黒い霧
- 第3章 松川事件の真犯人
- 第4章 真犯人からの手紙の分析(その1)
- 第5章 真犯人からの手紙の分析(その2)
- 第6章 米軍占領と謀略事件(ウィロビー計画)
- 第7章 無罪確定諸事件の恐ろしい謀略性
- 第8章 結論——謀略舞台の存在 CIA文書が物語る真実
著者情報
松本善明
1926年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1967年より日本共産党衆議院議員を通算11期勤める。現在、同党名誉役員。弁護士。主な著書に『ちひろとわたし』(新日本出版社、1978年)『思い出のちひろ』(新日本出版社、1988年)『妻ちひろの素顔』(講談社、2000年)などがある。

謀略 再び歴史の舞台に登場する松川事件
定価1,650円
(本体1,500円)
2012年7月