
日本経済に「温かい心」を取り戻すために
暮らしに思いを馳せる経済学 景気と暮らしの両立を考える
山家悠紀夫=著
景気が良くなったといっても、実感がわかない日本経済。その根本にある「構造改革」政策を総括し、暮らしを良くする視点から、景気をどうみるか、財政赤字は本当か、目指すべき経済のあり方を考える。暮らしに温かい心を通わす経済学とは何か、豊富な図表も駆使し分かりやすく語る最新の日本経済入門。
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 第1章 景気とくらし――景気が良くなっても、暮らしは良くならない
- 景気が良くなったというのは本当か
- 景気回復の実感がない、その理由
- 景気が良くなっても暮らしが良くならない、なぜ?
- 大企業はわが世の春を謳歌しているが……
- サブプライム問題の発生、そして景気は……
- 第2章 経済政策と暮らし――「構造改革」政策が暮らしを破壊した
- 「構造改革」とはどういう政策か
- 強きを助け、弱きを挫いた小泉内閣
- 多くの企業を潰した不良債権処理政策(1)
- 多くの企業を潰した不良債権処理政策(2)
- 「構造改革」政策と景気、そして暮らし
- 第3章 財政赤字と暮らし――弱者に我慢を強いる財政再建政策
- 財政の現状はどうなっているか
- 財政赤字をどう捉えるか(1)
- 財政赤字をどう捉えるか(2)
- 財政赤字への政府の対応と人々の暮らし
- 基礎的財政収支を黒字にする、という政策とその影響
- 第4章 これからの暮らし――もう一つの日本を目指して
- 「改革前」と「改革後」
- 「改革」は、どんな未来を目指すのか
- 目指すべき、もう一つの日本
- もう一つの日本は実現可能である
著者情報
山家悠紀夫
1940年生まれ。神戸大学大学院経済学教授などをへて「暮らしと経済研究室」主宰。著書に『景気とは何だろう』『日本経済 見捨てられる私たち』など多数。

暮らしに思いを馳せる経済学 景気と暮らしの両立を考える
定価1,980円
(本体1,800円)
2008年5月