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世界の構造変化の中で日本の進路を問う

覇権なき世界を求めて アジア、憲法、「慰安婦」

石川康宏=著

定価2,090円(本体1,900円)

出版年月
2008年7月
ISBNコード
978-4-406-05155-2
仕様
0031/ 四六判上製/ 238P
タグ
社会    経済一般   
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戦争政策の一定の見直しを迫られる米国、苦難の歴史をこえ自らの手で共同を進める東アジア――時代が動く中で日本はどうすべきなのか。現在の日本の支配層がいかに行き詰まったかを、「世界の構造変化」をキーワードに検証するとともに、政治的にも経済的にも躍動するアジアの中で、日本がとるべき進路を考えます。

目次や構成

〔目次〕

  • はじめに
  • 第1章  世界構造の転換と帝国主義
    1. 帝国主義の基準と「東洋」の力への注目
    2. 「フランス植民地帝国」の崩壊
    3. 戦後史における国連の変化
    4. イラク戦争とフランス
    5. 新しい世界構造の分析へ
  • 第2章  世界の構造変化と日米関係
    1. 「スマートパワー委員会報告」と世界の変化
    2. 日米関係と福田内閣・大連立問題
    3. ドル体制の不安と日本の進路
  • 第3章  進む「東アジアの共同」と米日の対応
    1. 変化する東アジアと果たすべき日本の役割
    2. [アジア太平洋]でなく[東アジア]
    3. 対米従属と東アジアでの利益のあいだで
    4. アメリカの政策転換と靖国問題
    5. 変化したアメリカの対日・対靖国政策
    6. 東アジアへの接近を模索する政財界
    7. 通貨・金融協力の着実な前進
  • 第4章  アジアの中の憲法問題
    1. 自民党「新憲法草案」の特徴と問題点
    2. 天皇中心の「美しい国」と財界のスタンス
    3. 戦後日本における「脱植民地化」の未達成
    4. 戦後アジアに対する日本の態度
  • 第5章  「慰安婦」問題に見る世界の構造変化
    1. 「はじめに結論ありき」
    2. 「河野談話」の見直しを企てた安倍首相
    3. 加害への反省を許さぬ逆流
    4. 頓挫した「議員の会」の訪米工作計画
    5. 孤立する靖国派と急がれねばならない解決

著者情報

石川康宏

1957年北海道生まれ。京都大大学院経済学研究科単位取得退学。神戸女学院大教授(経済学・経済理論)。『覇権なき世界を求めて』(2008年、新日本出版社)、『マルクスのかじり方』(2011年、新日本出版社)、『橋下「維新の会」がやりたいこと』(2012年、新日本出版社)、『女子大生のゲンパツ勉強会』(2014年、新日本出版社、共著)、『「古典教室」全三巻を語る』(2014年、新日本出版社、共著)、『若者よ、マルクスを読もう』(2010年、かもがわ出版、共著)など。