真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

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「真実を求める柔軟な心」で、貧乏の根源を解説した書。

第二貧乏物語

河上肇=著 林直道=解説

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2009年6月
ISBNコード
978-4-406-05247-4
仕様
0036/ 四六判並製/ 398P
タグ
社会    経済一般   
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思想弾圧が凶暴化するなか、新たな理論発展を遂げた河上が『貧乏物語』の弱点を一掃して、科学的社会主義の普及に大きな役割を演じた『第二貧乏物語』。当時、伏せ字を余儀なくされながらも、全編に溢れる社会的正義感とマルクス主義の真理性の主張で、読者の魂をゆさぶった名著を、元原稿による戦後の完全版をもとに、読みやすい新体裁で刊行。解説は『貧乏物語』で名解説の林直道氏。

目次や構成

〔目次〕

    • まえおき
    • 弁証法的唯物論(総論)
    • 弁証法的唯物論(細論の1)
    • 弁証法的唯物論(細論の2)
    • 弁証法的唯物論(細論の3)
    • 弁証法的唯物論の批判の批判
    • 唯物史観(その1・社会の一般的運動法則)
    • 唯物史観(その2・社会形態の推移の主要段階)
    • 唯物史観(その3・社会的存在と社会的意識)
    • 唯物史観(その4・プロレタリアアートの認識の武器――必然の王国から自由の王国への跳躍)
    • 唯物史観から資本主義的社会の解剖へ
    • 驚くべき貧富の懸隔
    • 資本主義的社会の細胞としての商品の分析
    • 価値の実態としての社会的労働
    • 剰余価値
    • 剰余価値の出所
    • 商品としての労働力
    • 労働時間延長、賃銀値下げ、産業合理化――労働能率の増進、等々
    • 資本主義社会の行き詰まり――その必然的崩潰
  • 解説――林直道

著者情報

河上肇

1879年〜1946年。経済学者。山口県岩国町(現・岩国市)生まれ。東京帝国大学農科大学講師、読売新聞社社員などを経て、1915年から京都帝国大学教授。1928年京都帝大を辞職し実践活動に参加。33年に検挙・収監される。37年出獄後は、自叙伝などを執筆。終戦後、活動への復帰を予定したが、1946年に逝去。『河上肇全集』(全36巻、岩波書店)など著書多数。

第二貧乏物語

第二貧乏物語

定価1,760円
(本体1,600円)

2009年6月

林直道

林直道(はやし・なおみち)大阪市立大学名誉教授。1923年生まれ。大阪商科大学卒業。主な著書=『経済学入門』『現代の日本経済』『日本経済をどう見るか』(いずれも青木書店)『恐慌の基礎理論』(大月書店)『恐慌・不況の経済学』(新日本出版社)など多数。