
生存、健康、平和――歩きながら人権を考える
患者の言い分と健康権
井上英夫=著
医師は人権のにない手にも人権侵害の担い手にもなりうる――人権とは「すべての人が安心し、居心地よく暮らすための思想と制度」と考える著者が、身近な「患者と医師の関係」から、ハンセン病政策、「最低生活」保障、障害を持つ人の権利まで幅広く論じます。21世紀を健康権の世紀にと訴える骨太かつ軽妙な文章に、学びながら元気が出る一冊。
目次や構成
〔目次〕
- はしがき
- I 患者の言い分−生存権から健康権へ
- II 人権って何だろう−サッカーからハンセン病まで
- 社会保障と人権の歴史
- ハンセン病と人権―熊本地裁判決を読む
- 人間の尊厳、人権と健康権
- 生存権裁判と憲法二五条
- III 戦争と人間の尊厳−外から日本を考える
著者情報
井上英夫
金沢大学教授、同大学院人間社会環境研究科長。社会保障法、福祉政策論。1947年埼玉県出身。日本社会保障法学会代表理事、厚労省ハンセン病問題検討会委員長などを歴任。『高齢化への人類の挑戦 国連・高齢化国際行動計画2002』(萌文社)、『医療保障法・介護保障法』(共著、法律文化社)、『講座 障害をもつ人の人権 』(共著、有斐閣)など著書多数。

患者の言い分と健康権
定価1,760円
(本体1,600円)
2009年5月