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民衆派作家としての新たな松本清張像

私の松本清張論 タブーに挑んだ国民作家

辻井喬=著

定価1,650円(本体1,500円)

出版年月
2010年11月
ISBNコード
978-4-406-05399-0
仕様
0095/ 小B6上製 / 192P
タグ
芸術・生活    評論   
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『砂の器』『点と線』など今なお多くの読者を持つ松本清張。生前親交のあった著者が、三島由紀夫、司馬遼太郎との歴史観・文学観の比較、プロレタリア文学との関係にまで言及し、清張文学を推理小説の枠組みから解き放ち、「批判精神を持つ民衆文学」と位置づける画期的な評論。著者作成の「註釈付略年譜」を付す。

目次や構成

  • Ⅰ はじめに―私と松本清張
  • 1  国民作家とは何か
  • 2  大衆性を持つということ
  • 3  推理小説をリアリズムの文学に
  • 4  「社会派」の意味するもの
  • 5  清張とプロレタリア文学
  • 6  清張作品の独自性
  • 7  清張文学を巡る文学者の意見―三島由紀夫問題
  • 8  異色の企業小説『空の城』
  • 9  清張と司馬遼太郎の歴史観
  • 10 私の好きな清張作品
  • 11 清張における「政治」―共創協定を中心に
  • 12 三人の一九四五年八月十五日
  • Ⅱ 松本清張・註釈府略年譜

著者情報

辻井喬

1927年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、セゾン文化財団理事長。