
旧日本軍の中国侵略、米軍のベトナム侵略、そしてイラク侵略――戦争は、なぜ、どのように起こるのか、どうすれば止められるのか。侵略の現場で、筆舌につくしがたい悲劇を目撃・記録してきたジャーナリストが、あえていま問いかける。現在の日本のメディア状況に警鐘を鳴らしつつ、視界広く歴史をとらえた論考の数々!
目次や構成
- Ⅰ
- 『中国の旅』をなぜ書いたか
- 南京大虐殺の舞台を取材した側からの報告
- 南京大虐殺関連の裁判で否定派は三連敗
- 南京大虐殺を全否定したい偽右翼集団の総攻撃を受けて
- 「百人斬り」訴訟の勝訴―ジャーナリズムは劣化している
- 南京大虐殺の生き残り・夏淑琴さんの勝訴
- 再不要12月13日
- 中国人強制連行の訴訟
- 『戦争を教えてください―満州篇』(ビデオ作品)・・・ほか
- Ⅱ
- 米国のイラク侵略と絶望「的」日本を確認する
- 『「真珠湾」からイラクまで』のアメリカ式謀略
- 原爆を製造した良心的科学者の死
- 遅すぎたクラスター爆弾禁止条約 ・・・ほか
- Ⅲ
- 戦争はとめられるか、ジャーナリズムの課題
- 南京大虐殺七〇周年と日本の現在
- 「気がつけば危険水域」
- 重さ増すロマン=ロランたちの志 ・・・ほか
著者情報
本多勝一
1931年、長野県生まれ。ジャーナリスト。朝日新聞記者を経て現在『週刊金曜日』編集委員。著作多数。

本多勝一の戦争論 「侵略」をとらえる目
定価1,540円
(本体1,400円)
2011年1月