
「ムダを省くために、自ら身を切る」――定数削減の理由に、もっともらしく使われる“方便”。品位なき国会・頼りにならない政治家を生み出す、本当の問題点を解明し、ムダを見分ける基準を明瞭に示します。議員定数問題から見えてくる民主主義を豊かに発展させる太い筋も「目からウロコ」でわかります。党派を超え、幅広い人びとの胸に落ちる1冊。
目次や構成
- まえがき
- パート1 国会議員定数削減をめぐる“せめぎ合い”
- 執筆 坂本 修
- 1 策動はここまで来ている
- 2 “大いなる災い”―定数削減の危険な正体
- 3 何を掲げて立ち向かうか
- 4 勝利の展望をどこに見るか―私たちには“夢”を実現する力がある
- パート2 いまの選挙制度の問題点とは何か
- 執筆 小沢隆一
- 1 渦巻く政治への国民の怒り その向かう先は?
- 2 品位なき国会・頼りにならない政治家
- 3 「二軍議員」を生む仕組みとしての小選挙区制と政党助成金
- 4 国民を政治から遠ざける小選挙区制
- 5 官僚への恐れと依存の克服
- 6 議会政治の再生に必要なこと
- パート3 議員定数と選挙制度についての憲法論
- 執筆 上脇博之
- 1 定数削減に道理はあるのか?
- 2 憲法はこう要請している
- 3 憲法が要請する選挙制度はこれだ
著者情報
坂本修
1932年生まれ。弁護士。元自由法曹団団長。『暴走するリストラと労働のルール』(2002年、新日本出版社)ほか。

国会議員定数削減と私たちの選択
定価524円
(本体476円)
2011年4月
小沢隆一
1959年生まれ。東京慈恵会医科大学教授。『はじめて学ぶ日本国憲法』(05年、大月書店)ほか。

国会議員定数削減と私たちの選択
定価524円
(本体476円)
2011年4月
上脇博之
1958年生まれ。神戸学院大学教授。『政党国家論と国民代表論の憲法問題』(05年、日本評論社)ほか。

国会議員定数削減と私たちの選択
定価524円
(本体476円)
2011年4月