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日米安保と憲法の相克――その現在地と打開の道を探る

日米核軍事同盟と憲法9条

小沢隆一=著

定価2,860円(本体2,600円)

出版年月
2025年5月
ISBNコード
978-4-406-06880-2
仕様
0031/ 四六判並/ 424P
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戦後80年を迎えた年、日本の現実を九条をめぐるせめぎあいに焦点をあてえぐり出す。10年前の安保法制で何が変わり日本の社会に何をもたらしているか。30年余の日本政治を憲法の基本原理に照らしどうとらえるか。石破首相の改憲論、核抑止論の神話性、日米同盟の歴史なども含め、骨太に日本の未来を論じた渾身の一冊!

目次や構成

<目次>

  • はしがき

    • 第1章 憲法政治三十余年の回顧と展望 ──二〇二四年総選挙を踏まえて
      •  1 激動の三十余年──西暦末尾「九の年」と「四の年」に注目
      •  2 岸田政権から石破政権に引き継がれた改憲のバトン
      •  3 安倍・菅・岸田政権下で進んだ憲法破壊の政治
      •  4 石破首相の危険な改憲構想と安全保障観
      •  5 二〇二四年総選挙での与党大敗北と米トランプ政権の誕生
      •  6 軍拡・改憲構想のゆくえと私たちの課題
      •   
      • 第2章 日米軍事同盟の現在と憲法九条
        •  1 予備的考察
        •  2 7・1閣議決定の意味を問う──それは何を「決めた」のか
        •  3 九条をめぐる法と政治をどう見るか
        •  4 九条改憲と壊憲への反対運動の準拠点
        •   
        • 第3章 石破茂の憲法論と安全保障観
          •  1 衝撃的なハドソン研への寄稿論文
          •  2 さっそく四面楚歌のアジア版NATO構想
          •  3 動揺するアジアの安全保障認識
          •  4 持論への執着──国家安全保障基本法へのこだわり
          •  5 現安保条約(六〇年安保)=「非対称双務条約」という特異な認識
          •  6 特異な安保条約認識から無茶な安保・地位協定改定論へ
          •  7 あいまいな憲法九条(解釈)論
          •  8 「粗削り」な九条改憲論
          •  9 集団的自衛権の行使を容認して何をするのか
          •  10 石破の学習能力への疑問
          •  11 米トランプ政権にどう対峙するのか
          •   
          • 第4章 「核抑止」論批判の視点
            •  1 「核抑止」論の非論理性について
            •  2 「核抑止」論の神話性について
            •  3 「核抑止」論の誤謬の数々について
            •  4 「核抑止」論の非人道性について
            •  5 「拡大核抑止」について
            •   
            • 第5章 日米軍事同盟の歴史的展開
              •  1 「同盟による平和」の歴史的位置
              •  2 日本国憲法と安保条約
              •  3 日米安保の変容と自衛隊海外派兵の進展
              •   
              • 第6章 戦後八〇年・憲法九条と安保法制──その歴史的検討
                •  1 憲法九条の「原点」的意義
                •  2 一九五〇年代前半の攻撃と歪曲
                •  3 安保法制の成立の経緯
                •  4 安保法制の概要──その問題点と矛盾
                •   
                • 第7章 自民党「改憲四項目」案の問題点と危険性
                  •  1 九条改憲
                  •  2 緊急事態条項
                  •  3 選挙制度・地方公共団体
                  •  4 教育充実
                  •   
                  • 第8章 感染症拡大の緊急事態と憲法
                    •  1 コロナ禍に向き合う憲法的視点
                    •  2 自民党の改憲への執念と惨事便乗型改憲論
                    •  3 新型コロナ感染症対策と緊急事態条項
                    •  4 緊急事態条項と九条改憲の関係
                    •   
                    • 第9章 緊急事態条項改憲論の問題点
                      •  1 震災と感染症──「戦争の時代」と今を比較する
                      •  2 改憲論の最近の動向──二〇二二~二三年の国会を振り返って
                      •  3 「任期延長」論の奇妙な論拠と危険な思惑
                      •  4 「任期延長」論の真のねらいはどこにあるか?
                      •  5 「任期延長」論を含め緊急事態条項導入論の本質
                      •   
                      • 第10章 戦後八〇年、日米核軍事同盟克服の展望
                        •  1 「戦後八〇年」における世界の平和・安全保障情勢
                        •  2 日米核軍事同盟の克服にむけて──本書のとりあえずのむすび
                        •   
                        • 補章 「嘆きと悩みのこの世」と医療そして法──東京慈恵会医科大学最終講義(二〇二四年一月一七日)より
                          •  1 国領校「社会科学」研究室に赴任して
                          •  2 時代(社会)から挑まれる科学、時代(社会)に挑む科学  ──「社会科学」教育の意義
                          •  3 社会のなかの医療と法
                          •   
                            • あとがき

                                •   

著者情報

小沢隆一

1959年生まれ。東京慈恵会医科大学教授。『はじめて学ぶ日本国憲法』(05年、大月書店)ほか。

日米核軍事同盟と憲法9条

日米核軍事同盟と憲法9条

定価2,860円
(本体2,600円)

2025年5月