
リーマン・ショックを契機に大手トラック会社三ツ星自動車は、期間・派遣社員1400人を解雇し、寒空の下に放りだした。泣き寝入りしない労働者たちは組合を結成し立ち上がる。家族の問題や将来への不安を抱えながらたたかい続ける非正規労働者、共に立ち向かう正社員、労組、弁護団、そして日本共産党員の連帯を描く長編。
目次や構成
〔目次〕
- 第一章 自動車工場
- 第二章 労働組合員
- 第三章 嵐の日々に
- 第四章 岐路
- 第五章 労組、たたかい
- 第六章 それぞれの選択
- 第七章 新生
- 第八章 仮処分勝利
- 第九章 別れと出発
- 第十章 編集会議
- 第十一章 試練のとき
- 第十二章 負の軌跡
- 第十三章 希望の光
- 第十四章 月明かり
- 第十五章 新たな出発
著者情報
田島一
1945年愛媛県生まれ。日本民主主義文学会副会長、日本文芸家協会会員。著書『遠景の森』『湾の篝火』『青の画面』『ハンドシェイク回路』など。

時の行路
定価2,420円
(本体2,200円)
2011年9月