
リーマンショックを契機に、三ツ星自動車から中途解雇された派遣社員の五味洋介は、労働組合に入り、12人の仲間とともに裁判を起こした。それから8年、審理再開を目前に乳がんで妻が倒れたとの知らせをうける、さらに高裁での不当判決……。それでもなぜ闘いをやめないのか、現代の「争議生活者」の苦悩と希望を描く力作
著者情報
田島一
1945年愛媛県生まれ。日本民主主義文学会副会長、日本文芸家協会会員。著書『遠景の森』『湾の篝火』『青の画面』『ハンドシェイク回路』など。

争議生活者 『時の行路』完結編
定価2,090円
(本体1,900円)
2017年9月