
いまなお続く無謀な「原発推進」路線、その陰で儲けを貪るのは誰なのか? 立地自治体への巨額マネーはどこへ? アメリカによる「核の支配」戦略と日本のかかわりとは。――幾重にも絡んだ利権構造と対米従属の実態を生々しく暴いた迫真のルポ。原発の危険を訴え続けた研究者や東電による職場の専制支配とたたかった労働者の姿にも光をあてる。
目次や構成
- はしがき
 - 第一章  原発マネーが流れ込む町
  
- 町にナゾの巨額寄付
 - 祭りや三味線大会にも
 - 電源三法で交付金漬け
 - 田中角栄邸に消えた五億円
 - 「促進」費用は国民負担……ほか
 
 - 第二章  米戦略と日本ーー「平和利用」のまやかし
  
- 「軍事利用」を隠した大統領演説
 - 「平和」掲げて軍事力強化
 - 次官補の一枚のメモーー「日本と原子実験」
 - 財界が結束し異論排除
 - 史上空前の心理作戦……ほか
 
 - 第三章  蠢く利権集団ーー過酷事故後も「原発推進」
  
- ゼネコンによる建設用地の代理買収
 - 過疎対策は置き去りに
 - 原発輸出交渉は「粛々と」
 - 官民一体で輸出推進
 - 東芝だけで“39基で1兆円”の目標……ほか
 
 - 第四章  “やらせ”事件の背景
  
- ナゾの「九州太郎」
 - なぜ知事をかばう
 - 九電会長の親族企業も受注
 - “黒い霧”今もはれず
 - 福島からの避難者の声……ほか
 
 - 第五章  差別と抑圧を超えて
  
- 東電ーー労働者への専制支配
 - 警察・公安と一体
 - 労組を「よきパートナー」に
 - 批判的研究者を「ガラスの檻」に幽閉
 - ゆがめられた研究……ほか
 
 - 【読者の声】
 - ・アメリカの関わりが良く分かりました。前著『原発の闇』も読みました。
 











