
著者は政治犯釈放後すぐ四五年末の第四回党大会から活動に復帰した。この時期の内外情勢や党内の政治状況については、後年のいくつかの文章でまとまった回想を書いている。本巻は、天皇制批判、新民主主義憲法論、統一戦線とインテリゲンチア、共産主義と宗教、芸術運動論、「網走の覚書」のほか、太宰治論など多彩な内容を含む。
目次や構成
[目次]
- 文化政策について-日本共産党第五回大会報告-
- われわれの展望-日本革命の戦略・戦術について-
- 民主憲法の基軸
- 民主戦線のために
- 新民主主義憲法のために-政府および各政党憲法案の検討-
- 批判者への批判-民主主義と共産主義-
- 選挙戦をめぐって-とくに社会党反共派の問題-
- 片山内閣と社会党にたいする基本的態度
- 小林多喜二の回想
- 人民的民主主義革命の展望-戦略と戦術の問題によせて-
- 行動綱領改正について
- 共産主義とモラル-恋愛と結婚の問題を中心に-
- 現政局と民主民族戦線
- 新しい成長のために
- 民主民族戦線の発展
- 統一戦線とインテリゲンチア
- 民主民族戦線の展開
- 共産主義と宗教-赤岩氏問題と党の立場-
- 芸術運動と党員芸術家の課題-党員芸術家会議における発言(要旨)-
- 独裁と暴力について-デマゴギー・挑発製造者への批判-
- 網走の覚書
- 『人間失格』その他-太宰治についての感想-
- 中国革命からの教訓
- 民主民族戦線の一翼として-統一戦線とインテリゲンチア問題をめぐって同志青山に答う-
- 解題
著者情報
宮本顕治著作集編集委員会