
日本政府の「外交不在」に対し、冷静で理性的な「外交攻勢」として注目を集める日本共産党の領土問題提言。日本共産党がこの問題をどう打開しようとしているのかの基本点をのべた文献を収録。本書初収録の「綱領教室」講義の関連部分、『週刊朝日』インタビュー、外国特派員協会での講演と質疑、ニコニコ動画のインタビューなどが収録される。
目次や構成
- 〔目次〕
- 第1部(提言と発言)
- 外交交渉による尖閣諸島問題の解決を(提言)
- 領土問題をどう解決するかーーニコニコ動画のインタビュー
- 尖閣問題・冷静な外交交渉こそ唯一の解決の道ーー外国特派員協会での講演と質疑
- どうする尖閣、竹島、千島問題ーー『週刊朝日』のインタビュー
- 第2部(「綱領教室」の講義から)
- 三つの領土に関わる紛争問題と日本共産党の立場ーー第1回「綱領教室」の講義から
- 歴史の過ちへの反省の欠如が、今の政治にさまざまな形で影を落とす
- 三つの領土にかかわる紛争問題について
- 尖閣問題ーーなぜ中国に堂々と主張できないか
- 竹島問題ーーもつれにもつれた糸をどうやって解きほぐすか
- 千島問題ーー日本側の対応の問題点はどこにあるか
- 三つの領土に関わる紛争問題と日本共産党の立場ーー第1回「綱領教室」の講義から
- 第3部(資料)
- 尖閣諸島問題ーー日本の領有は歴史的にも国際法上も正当
- 領土に関する紛争問題と日本共産党の立場ーー日本共産党第5回中央委員会総会への幹部会報告から
著者情報
志位和夫
日本共産党中央委員会議長、衆議院議員。1954年、千葉県生まれ。1979年、東京大学工学部物理工学科卒業。主な著者は次の通り(いずれも新日本出版社から)。『Q&A共産主義と自由』『日本共産党の百年を語る』(ともに2024年)、『新・綱領教室』〔上・下〕(2022年)、『戦争か平和か』(2014年)、『綱領教室』〔第1~3巻〕(2013年)、『領土問題をどう解決するか』(2012年)、『人間らしい労働を』(2009年)、『教育基本法改定のどこが問題か』(2006年)、『“自共対決”』(1998年)、『激動する世界と科学的社会主義』(1991年)、『ネオマルクス主義ーー研究と批判』(共著、1989年)。