
転勤した小学校で、学校では一切声を出さない場面緘黙(かんもく)症の女の子蔵田ミチルがいる3年生の担任となった三木知世。ミチルにどう寄り添い、心を通わせればいいのか悩み、模索する。管理主義教育の現場で、子どもの生きる力を信じ、クラスメート、親たちと協力して全力で子どもに向き合う教師たちを描く長編。
目次や構成
【目次】
- 1 転勤
- 2 声を失った子
- 3 白つめ草の首飾り
- 4 ブラックホール
- 5 一番困っている人
- 6 不登校
- 7 時代の子
- 8 ウワミズザクラ
- 9 朱夏
- 10 居場所
- 11 母
- 12 湾岸の戦火
- 13 スピカ
著者情報
柴垣文子
1945年宮崎県生まれ。1967~2000年京都府小学校教員。日本民主主義文学会会員。著書『おんな先生』。

校庭に東風吹いて
定価2,420円
(本体2,200円)
2014年2月