
エッセイを書くいずみと、定年退職を機に地域で「憲法を知る会」や「里山チーム」の活動に情熱を傾ける夫の晃。夫婦で共産党への入党を勧められるが、晃に末期がんがみつかる。息子夫婦の不和による家族の崩壊を目の前に、限られた命と向き合いながら〝自由に生きる〟ことを問いかけて生きた夫婦の物語。
目次や構成
目次
- 一 穂水川
- 二 草のいのち
- 三 鹿寄高原
- 四 ツバメ
- 五 古琵琶湖層
- 六 耳地蔵
- 七 走り出したら地が割れて
- 八 憲法の種
- 九 もっと知りたい
- 十 源 流
- 十一 鳥 影
- 十二 上弦の月
- 十三 ビッキ石
- 十四 冬 青
- 十五 閃 光
- 十六 温かい声
著者情報
柴垣文子
1945年宮崎県生まれ。1967~2000年京都府小学校教員。日本民主主義文学会会員。著書『おんな先生』。

森の記憶
定価2,530円
(本体2,300円)
2020年12月