
「太陽が落ちてきたのではないか」と思うほどの閃光、周囲の景色を一変させ、巨大な火柱が立ち上がる恐怖、上半身に大やけどを負い、傷口にウジがわき肉を噛まれる言いようのない痛み、広島と長崎で原爆に遭遇した人でなければ語れない被爆の真実を紡ぐ。「被爆者の本当の気持をわかってほしいのです」──いつまでも、心に沁みる声を聞きます。
目次や構成
【目次】
- まえがき
- 被爆を根に生きる ……林 京子
- 核廃絶訴え50年 ……山口仙二
- 被爆直後のヒロシマを撮ったカメラマン ……松重美人・スミエ
- 「私は鳩」 ……丸屋 博
- 風化を許さぬ者として ……山田拓民
- いまも、耳に残る声 ……松本都美子
- 核兵器の廃絶こそ、未来への希望 ……谷口稜曄
- 人間筏 ……山口 彊
著者情報
西橋正泰
1941年、鹿児島県生まれ。元NHKアナウンス室次長。大阪府で育つ。1963年、慶應義塾大学卒業。現役時代は、大阪、広島、東京アナウンス室などで勤務し、役職定年後の1998年4月から「関西発ラジオ深夜便」アンカーを担当。2012年3月16日深夜の放送を最後に勇退。

NHK「ラジオ深夜便」被爆を語り継ぐ
定価1,760円
(本体1,600円)
2014年7月