
「日本が戦争をしたのはどこの国?」「敗戦後、どの国とどんな講和をしましたか?」――正しく答えられない大学生が増えています。中国や韓国などとの歴史をめぐる誤解の背景の一つもそこに。日本が何をしたか、国民はどんな被害を受けたか、戦後をどう迎えたか。事実を知り、「あの戦争」を身近にとらえられる一冊です。
目次や構成
- 1 「永遠の0」が描いたもの、描かなかったかもの
- 2 ヒロシマ・ナガサキは過去のこと?ーいまなお残る国内の戦争被害①
- 3 戦争末期の東京で起きたこと、知っていますか?ーいまなお残る国内の戦争被害②
- 4 わたしの街でも空襲があった?ーいまなお残る国内の戦争被害③
- 5 戦争を誰が始め、誰が止めなかったのですか?
- 6 戦争末期の沖縄で何が起きたのですか?
- 7 日本はどこと戦い、何をしたのですか?
- 8 日本の「加害」、なぜ国民はあまり知らない?
- 9 日本は中国で何をしたのですか?
- 10 日本兵はなぜ残虐なことができたのですか?
- 11 日本は朝鮮半島と台湾で何をしたのですか?
- 12「慰安婦」はウソなのですか?
- 13 どのように敗戦を迎えたのですか?
- 14 日本国憲法は押しつけられたの?
- 15 日本は侵略の被害者に賠償したの?
- 16 戦後、沖縄はどうなりましたか?
- 17 首相の靖国参拝がなぜ問題になるの?
- 18 「ヘイト本」「ヘイトスピーチ」は正しいの?
- 19 歴史とどう向きあえばいい?
著者情報
久保田貢
愛知県立大学教授。1965年生まれ、都立大学卒業。愛知教育大学大学院修士課程修了。著書に『ちゃんと知りたい! 日本の戦争ハンドブック』(共著、歴教協編、2006年、青木書店)、 『ジュニアのための貧困問題入門』(編著、2010年、平和文化)など。

知っていますか? 日本の戦争
定価1,760円
(本体1,600円)
2015年4月