
南京へ向かう日本軍に親兄弟を殺されたツァオシン。いつ果てるともしれない戦争。だが、徐々に抗日戦線が広がっていく。一方、母を従軍看護婦として召集された東京の武二たち兄弟は、戦争の荒波を必死に生きるが、下町に3月10日が迫る――。日中戦争の始まりから終戦までを、二つの国の少年を主人公に重層的に描く。
著者情報
岡崎ひでたか
1929年生まれ。作品に「鬼が瀬物語」(全四巻)「天と地を測った男」(以上くもん出版)、「荷抜け」「戦場の草ぼっち」(以上新日本出版社)等。日本ペンクラブ会員。日本児童文学者協会会員。

トンヤンクイがやってきた
定価1,980円
(本体1,800円)
2015年12月