
多くの命が奪われた沖縄戦の後、占領され、あるいは「銃剣とブルドーザー」で米軍基地がつくられた沖縄。そこに今度は、日本政府によって新たに、強大で危険な基地が、「美ら海」を埋め立てて建設される。「絶対に認められない」と身体を張って抵抗する人々の姿と思いを、沖縄出身の元戦場カメラマンが伝える写真集。
著者情報
石川文洋
報道写真家。1938年、沖縄県生まれ。1965年1月から1968年12月まで、フリーカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴン(当時)に滞在しベトナム戦争を取材。1969年から1984年まで朝日新聞社に勤務。その後フリーに。著作に、『写真記録ベトナム戦争』(金曜日)、『戦場カメラマン』『報道カメラマン』(朝日文庫)、『死んだらいけない』(日本経済新聞社)、『日本縦断 徒歩の旅 65歳の挑戦』(岩波新書)など。日本写真協会年度賞(1973年)、日本雑誌写真記者協会賞(1982年・1983年)、日本ジャーナリスト会議特別賞(1990年)、ベトナム政府より文化通信事業功労賞(2005年)など受賞多数。

基地で平和はつくれない 石川文洋の見た辺野古
定価1,760円
(本体1,600円)
2016年5月