
リトアニアへのドイツ侵攻後、すぐに始まったユダヤ人への差別と迫害。グラジーナは、ユダヤ人の友人から「ゲットー」で生まれた赤ん坊を託されることに。「匿えば絞首刑」という恐怖におびえながら、グラジーナは、消される運命にある小さな命をどうしても見殺しにできない――。職場の同僚が救いの手をさしのべるが……。
著者情報
マーシャ・ロリニカイテ
マーシャ・ロリニカイテ-リトアニア出身のユダヤ人作家。1927~2016年。作品に『マーシャの日記――ホロコーストを生きのびた少女』(2017年、新日本出版社)、『長い沈黙』(1990年、未来社)他。生涯反ファシズムを訴えつづけた。

消される運命
定価1,980円
(本体1,800円)
2019年8月
清水陽子
早稲田大学文学部卒業。訳書に『マーシャの日記――ホロコーストを生きのびた少女』(2017年・新日本出版社)、『長い沈黙』(1990年・未来社)、著書に『ユダヤ人虐殺の森 リトアニアの少女マーシャの証言』(2016年・群像社)他。

消される運命
定価1,980円
(本体1,800円)
2019年8月